LOUIS XIV【CHROMING ROSE】

名盤巡拝485

LOUIS XIV

CHROMING ROSE

発売日:1991/6/19

レーベル: EMI Electrola

  1. Power And Glory 5:15
  2. Pharao 4:34
  3. 10.000 Miles 4:27
  4. Right To Die 4:03
  5. Louis XIV 6:24
  6. Gods Of Noise 6:22
  7. You And I 4:37
  8. Angel 4:16
  9. Shoot The Fox 6:07
  10. Iodle Dodle 0:35

 

こんにちわ、あおさん(@aosan)です。

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です。

 

今回のポイント👆 ・1990年にデビューした実力あるハロウィンフォロワー
・これは意図的?思わず笑みがこぼれるほどの音楽性とテーマの不一致
・彼らの魂を込めた演奏が織りなす最高のズレ漫才

 

さぁ、今回はローミング・ローズです。

ドイツ出身のパワーメタルバンドです。
1990年に本作でデビュー。まんまハロウィンと思われる音楽性と高い演奏技術。
ハロウィン系パワーメタルがイマイチ苦手な私でも、
お~、かっけ~やん。
と思っちゃうほど、キャッチーな展開、聴き心地のいいハイトーンのボーカル、疾走感のある曲構成に、それだけにとらわれず緩急を織りなし、ギターでも聴かせる。
褒めるところばかりのジャーマン・メタル・バンドです。

さてさて、本作については、久々にたくさん笑かしていただきました。
まずタイトルが『ルイ14世』。

なぜ???

ちなみに、”ルイ14世”とは、

ブルボン朝第3代フランス国王で、王朝の最盛期を築き、ルイ大王、太陽王と呼ばれた人物。現在のフランスの国土まで侵略戦争を繰り返し、国土を広げていき、ヴェルサイユ宮殿を作った人物でもある。

???

どの辺がパワーメタルなのか?


他の曲も「ファラオ」とか、歴史を題材にしたコンセプトアルバムなのかもしれない。SEもたっぷりと使って、臨場感やテーマに沿った演出をしているのはわかるけど、どれもこれも、空振りしているように思うのは私だけ???

時折ボーカルがハイトーンのシャウトでのぞかせるキレたような狂気性はなかなか私好みなんですが、どの曲もカボチャ頭がマジメにパワーメタルしてるようにしか聴こえないんですよね。しかもタチが悪いことにかなりレベル高い。

 

今回は気になっている(気に入っている?)曲を紹介していきますね。


www.youtube.com

1曲目『パワー・アンド・グローリー』

中世を思わせるSEから始まるイントロ。そして一気に重厚なリフから、一気に疾走感あふれる展開。カッケ~です。
しかし、私の大っ嫌いな展開、サビで鉄琴かな、キラキラキラキラ。
あ~、鳥肌立つ。悪い意味で。曲はいいのになぁ。余計な演出だなぁ。


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2曲目『ファラオ』。

こちらも荘厳で大げさなSEからスタート。で、こっちはメロディアスさを抑えめにややスラッシュメタル気味な展開。ボーカルもそれに合わせてか、ハイトーンではかなりキレてます。この曲、好きだなぁ。なにがファラオか意味わかんないけど。

パワーメタルとスラッシュメタルのちょうど真ん中ぐらい。この調子で、最後まで行ってくれれば、「いいアルバムだったね」とお蔵入りしたんですが…

 


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5曲目『ルイ14世

タイトルナンバーです。おそらく、ロックオペラならぬ、メタルオペラをやりたかったんではないでしょうか。

イントロから「どの辺がルイ14世?」と思われるほど、普通にカッケ~パワーメタルを堪能できます。勢いのあるボーカルに、なかなかのコーラス。ギターソロも十分に尺をとっており、これまた十分に堪能できる。しかし、4分あたりからホーンセクションが入ったり、トチ狂ってきます。

なるほどメタル版ボヘミアン・ラプソディっぽいのやりたかったのね。
と思いました。

 


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9曲目『シューティング・ザ・フォックス』

”キツネを撃て”と間抜けなタイトルが歌詞カードにはありました。
が、なんちゅう凝縮された良質なメタルなのか。
カッコエえぇです。
イントロが民謡的なコンセプトをもったスタートだけど、結局カボチャ頭が最高の演奏をしているように聞こえる。

 

すべて聴き終えると、コンセプトアルバムで俺らはこういうことを言いんたいんだよ!っていう、ある種の押しつけがましいおせっかい感はなくて、
質の高いヘヴィメタルアルバムを1枚、一気に聴かされた心地よい疲労感がありますね。
そして、随所随所で「俺たちらしさ」を出したいがためのコンセプトっぽいSEが、ついつい笑いを誘い、もう一回聴いちゃおうかな?って気にさせてくれます。

さいご10曲目はSEのみ30秒くらいですが、ヨーデル入ってます笑笑

歴史をテーマに壮大なコンセプトアルバムをやりたかったのかな?

と、思わせて、全然関係ない超良質ヘヴィ・メタルでリスナーをぶっ飛ばす。

 

最高のズレ漫才、これ計算してやってたら、彼ら天才です。

 

 

私の独断と偏見の評価

好きか嫌いかの独断と偏見による10段階評価です。
私が最も愛してやまないMETALLICA『…and justice for all』を「10」として考えています。

8.9

【講評】

すでに4~5周くらい聴いてます。
なんせ、面白い。
そしてカッコよく、スカッとする。
A級のB級ジャーマンメタルですね。

 

それではまた次の作品で✋

 

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なし

 

構成メンバー/参加ミュージシャン/クレジット

  • ゲルト・ザウレスキ (ボーカル)
  • リッキー・リーガー (ギター)
  • エス・シー・ヴラー (ギター)
  • ハリー・ベックス (ベース)
  • タネ・メンデ (ドラムス)

 

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