【100円de名盤-83】MR.BIG【MR.BIG】
名盤巡拝486番
MR.BIG
MR.BIG
100円で買える名盤シリーズ-83
発売日:1989/6/20
レーベル:アトランティック・レコード
- アディクテッド・トゥ・ザット・ラッシュ/Addicted To That Rush(4:46)
- ワインド・ミー・アップ/Wind Me Up (4:11)
- マーシリス/Merciless(3:57)
- ハッド・イナフ/Had Enough (4:57)
- ブレイム・イット・オン・マイ・ユース/Blame It On My Youth (4:14)
- テイク・ア・ウォーク/Take A Walk (3:57)
- ビッグ・ラヴ/Big Love (4:49)
- ハウ・キャン・ユー・ドゥ・ホワット・ユー・ドゥ/How Can You Do What You Do (3:58)
- エニシング・フォー・ユー/Anything For You (4:37)
- ロックン・ロール・オーヴァー/Rock & Roll Over(3:50)
- 30デイズ・イン・ザ・ホール/30 Days In The Hole (4:12)
こんにちわ、あおさん(@aosan)です。
中古屋で100円で買える名盤を紹介するコーナー!!!
今回の100円名盤は、ミスター・ビッグです。
まずは、おさらいから。
ミスター・ビッグはアメリカを代表するハード・ロックバンドの一つ。
それまでタラス、デイブ・リー・ロスのバンドに在籍していたビリー・シーン(b)が中心となって、ソロ活動をしていたエリック・マーティン(vo)、レーサーXのギタリストだったポール・ギルバート(g)、インテリペリなどでドラマーをしていたパット・トーピーらと1988年に結成。
1989年に本作でデビューを飾る。
こう見ると、すげ~メンツが揃ったなぁと思えそうですが、実は当時にそれなりの経歴で脚光を浴びていたのはビリー・シーンのみ。ギターの速弾きムーブメントの中で、イングヴェイと並んで何かと注目されていたスティーブ・ヴァイとの共演で、ヴァイに負けないインパクトでベースの速弾き(しかも彼はピックを使わない指弾き!)を世間に認知されていて、一定の知名度を誇っていました。
他のメンバーは、今でこそレーサーX、インテリペリとヘヴィ・メタルを語るうえでその名が聞かれる知名度がありますが、まだまだ無名のレベルでした。
なので、スーパーグループとして世間に期待されたバンドかというと、実はそうではなく、ビリー・シーンが新しいバンドやるらしいぞといったスタートだったようです。
さて、その作品はというと、
アホほどに売れた次作「リーン・イントゥ・イット」の名バラード『トゥ・ビーウィズ・ユー』や『ジャスト・テイク・マイ・ハート』からミスター・ビッグを知り、当時そのアルバムを買っていた私にとっては、凝り固まったようなミスター・ビッグのイメージがあります。
”美しいロックバラードのMR.BIG”
これなんでしょうね、全米ナンバーワンとか取っちゃったハード・ロックバンドの苦悩というか、ジレンマというか。
その当時は、ビリー・シーンの名前は知らなくても、『トゥ・ビーウィズ・ユー』をカラオケで歌っちゃうような節操のない世間でしたから…。
まぁ、私自身もこの2曲に加えて『60’sマインド』の虜になっていたのは事実です💦
そんな凝り固まったイメージのまま、100円ワゴンに放り込まれていた寂し気な本作を手に取り、デビュー作聴いてみるかな~、と買ってみたのでした。
まず通して、アルバム1枚を聴いて思ったのが、
デビューで完成されていたんだ。
というのが素朴な感想です。
この曲が有名とか、売れたとか、そういうのはこの作品では特にないのですが、どの曲聴いても、ミスター・ビッグとわかる、彼らのアイデンティティはここで完成されていると思いました。
そこで次に思ったのが、バラードがウリではなく、その時代のハード・ロックをやろうとしていて、新人の魂をぶつけた荒々しいデビュー作ではなくて、もう4~5枚アルバム出して、そこそこセールスのあった作品も過去にはあったよね~、ってぐらいの熟練の余裕感すら感じるアルバムでした。
エリック・マーティンのソウルフルな歌唱に、ポール・ギルバートのメタル畑出身らしい激しいリフや、そこいら中を走り回っているビリー・シーンのベースと、何の曲かタイトルまで覚えてらんないけど、心地よく聴ける曲ばかりがバラードも織り交ぜながらバランスよく収録されてます。
1曲目のイントロから、何が起きるんだろうとワクワクするような期待をさせてくれますよ。
次作「リーン・トゥ・イット」の評価が異次元なので、本作の評価は陰に隠れてしまいがちですが、デビュー作とは思えない余裕ある質の高いアルバムです。
しかし、次作収録の『トゥ・ビーウィズ・ユー』と同時期にリリースされ全米を席捲したエクストリームの『モア・ザ・ワーズ』は、ロック・バラードとして、アメリカだけではなく、日本でも相当に売れ、80年代ボン・ジョヴィ以来のハード・ロックムーブメントを起こしたのでは???
この2曲には功罪がありますね。
私の独断と偏見の評価
好きか嫌いかの独断と偏見による10段階評価です。
私が最も愛してやまないMETALLICA『…and justice for all』を「10」として考えています。
8.0
【講評】
全然いいですね。ドライブ中にかけていて、気持ちよく聴き流せるようなロックアルバムです。むしろ、1曲1曲が主張が強すぎて尖りまくっている次作よりも、環境音楽にするにはこっちのほうが断然いいですね。
それではまた✋
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構成メンバー/参加ミュージシャン/クレジット
- ビリー・シーン(ベース)
- エリック・マーティン(ボーカル)
- ポール・ギルバート (ギター)
- パット・トーピー(ドラムス)
収録曲
1曲目「アディクテッド・トゥ・ザット・ラッシュ」
もうイントロだけでワクワクが止まらないって感じです。
ギターソロも、ベースソロもソウルフルな歌唱も、いいなぁ。
楽しそうだし、むっちゃカッケ~。
しかし、みんなイケメンなのに、ビリー・シーンだけやけにオッサン臭い笑笑
9曲目「エニシング・フォウ・ユー」
このアルバムで唯一のどっぷりバラードですね。
あ~こうゆう展開は、これはアメリカ人好きそうだ。
ここを発展させたら、次作でバズっちゃったんですね。
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