THE ETHEREAL MIRROR【CATHEDRAL】
名盤巡拝484番
THE ETHEREAL MIRROR
CATHEDRAL
発売日:1993/5
レーベル: Earache
邦題:『デカダンス』
1. "Violet Vortex (Intro)" (instrumental) 1:54
2. "Ride" 4:47
3. "Enter the Worms" 6:05
4. "Midnight Mountain" 4:55
5. "Fountain of Innocence" 7:13
6. "Grim Luxuria" 4:46
7. "Jaded Entity" 7:53
8. "Ashes You Leave" 6:22
9. "Phantasmagoria" 8:44
10. "Imprisoned in Flesh" 1:47
こんにちわ、あおさん(@aosan)です。
です。
さぁ、今回はカテドラルです。
このバンドは、かのギネスブックに世界で最も短い曲と認定された「ユー・サファー」という曲を世に送り出したバンド、ナパーム・デスのボーカル、リー・ドリアンによって結成されたバンド。
世界最速の男が90年代に切り開いた”世界最遅”のドゥーム・サウンドは、
パンテラがヘヴィネス、グルーヴの追求し、
メタリカの新しいヘヴィ・メタルの境地を切り開いた
ヘヴィ・メタル黎明期に突き付け、時代を変えた3つ目の回答と感じます。
前作『フォレスト・オヴ・イクイリブリアム』(邦題:この森の静寂の中で)(1991)でのデビューは、当時のヘヴィメタルシーンではかなり異色な目で見られていたと思います。
宗教的な匂いを感じさせる不気味で不穏なジャケットやイアーエイクからリリースされているのに、デスメタル的な扱いでもなければ、スラッシュ・メタル的な扱いでもない。でも主宰はあの、ナパーム・デスのリー・ドリアン。そして”世界最遅”というプロモーションに結局、当時私の手が伸びなかった作品です。
本作を聴いての結論。
俺が間違ってた。当時、買っておけばよかった…。
さて、本作はカテドラルの2作目です。
世界最遅を追求した前作に比べると、ずいぶんとキャッチーで聴きやすくなっていると言います。
私自身がデビュー作を聴いていないので、比べようがないのでそのままの印象を書くと、70年代のブラック・サバスの雰囲気、いわゆる原初のヘヴィメタルのサウンドを、ヴェノムやスレイヤー、またはデスメタル勢のように、より過激に追求していったものとは、明らかに違う解釈で表現しています。
スピードを抑えたおどろおどろしいサウンドに乗せて、デスボイスではないリー・ドリアンのねっとりとした特徴のあるボーカル。世界観は暗く、沈んだものなのに、なんだかついつい乗せられて体が動いてしまうような。アルバム一枚通して、意外にメリハリがあって聴き飽きさせない。
聴き終えた後、久しぶりに『このバンドの作品は他のも買わなきゃ』と思わされました。
2013年、バンドは10枚目のアルバムをリリースして解散。
世界にドゥーム・メタル、ストーナー・ロックを普及させた功労者です。
私の独断と偏見の評価
好きか嫌いかの独断と偏見による10段階評価です。
私が最も愛してやまないMETALLICA『…and justice for all』を「10」として考えています。
9.4
【講評】
文句なしです。
前作を聴いてみたいし、次作も聴きたい。
きっと買います。
私の「死ぬまで聴き続けるアーティスト」の一つに見事ランクインです。
それではまた次の作品で✋
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なし
構成メンバー/参加ミュージシャン/クレジット
- リー・ドリアン (Lee Dorian) - ボーカル
- ギャリー・ジェニングス (Garry "Gaz" Jennings) - ギター/ ベース
- マーク・ラムジー・ウォートン (Mark Ramsey Wharton) - ドラムス
- アダム・レハン (Adam Lehan) - ギター
収録曲
まずは2曲目「ライド」。
ミドルテンポでノリが良く、意外にキャッチー。
初めて聴いたときは「これがドゥーム???」と疑問符が並びましたが、むしろストーナー・ロックですね。
3曲目「エンター・ザ・ワームズ」。
イントロはドゥーム然としていますが、やはりストーナー色のが強い。
リー・ドリアンのボーカルは決して聴きやすい部類には入らない、むしろヴェノムのクロノスに近い歌唱かと思うけど、同じヘタウマ系でもリー・ドリアンの声は惹かれてしまう。
4曲目「ミッドナイト・マウンテン」。
これを聴いたときは、ノリノリでどこがドゥームやねん!って思いましたわ。PVみたら、これもノリノリ笑笑
しかし、このサバス感、オジー感は意識してますね。
大好きだなこの曲。
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