LITANY【VADER】
名盤巡拝480番
LITANY
VADER
発売日:2000/3/20
レーベル: Metal Blade Records
1. "Wings" 3:10
2. "The One Made of Dreams" 1:49
3. "Xeper" 4:00
4. "Litany" 3:01
5. "Cold Demons" 3:12
6. "The Calling" 3:10
7. "North" 1:36
8. "Forwards to Die!!!" 1:38
9. "A World of Hurt"1:51
10. "Red Dunes" 1:12
11. "Lord of Desert"2:00
12. "The World Made Flesh" 2:48
13. "The Final Massacre" 4:31
こんにちわ、あおさん(@aosan)です。
ポーランドでは抜群の知名度を誇るデスメタルバンド、ヴェイダーです。
1983年に結成されたバンドでかなりの古参バンド。しかしデビューは1992年。冷戦終結の1989年からまもなく、ソビエト連邦サイドの東側諸国だったポーランドはまだまだ冷戦冷めやらぬ余韻が残っている時代で、パスポートの取得も簡単ではなく、さらには各家庭に電話もなかったといい、アルバムのプロモーションも思うようにいかない状況でした。
エクストリームメタルの大御所レーベルである天下のイアーエイクからデビューできたにもかかわらず、このようなお国事情から次作をリリースすることはできず、地元レーベルと契約して次作をリリースと、非常に苦労の人、いや苦労のバンドです。
本作はお国事情に翻弄されながらも努力を重ねてきた彼らの2000年にリリースされた4枚目のアルバム。
まぁ、こういったバックグラウンを抜きにしても、サウンドはかなりカッコいいです。
デスメタルってやつは、なかなか自分のメンタルによって受け付ける、受け付けないが出てしまうんですが、このバンドはいいですね。
たぶん、ややスラッシュメタルよりです。ボーカルも他のバンドのデスボイスに比べると低音が強すぎず、スラッシュメタルの範疇で語られてもギリギリの線かな。デスほど軽すぎず、カーカスに近いか?いずれにしても聴きやすい部類のボーカル。
このバンドの特徴を決定づけているのは、ドラムですね。これはすごい。打ち込みかと思った。とにかくパワーと説得力のある、安定したドラム。すべての曲を煽情的に盛り上げる勢いと圧力がある。1曲目から圧倒されます。
サウンドはメロディアスとかテクニカルとかではなく、とにかく1曲1曲、1フレーズ1フレーズをガチっと決めてくる気持ちよさが何とも言えません。いやいやガチっと心つかまれるリフや、煽情的なグルーヴ。ストレートなデスメタル。
人気があるのがよくわかる作品です。
あっという間に終わる痛快な35分。
この感覚はスレイヤーにも通じますね。
私の独断と偏見の評価
好きか嫌いかの独断と偏見による10段階評価です。私が最も愛してやまないMETALLICA『…and justice for all』を「10」として考えています。5段階で初めたけど、「4」ばかりになりそうなので変えました💦
8.5
【講評】
いいです、すごくイイです。
ガチっと決めてくる機械かと思わせるほど正確なドラム、シンプルで心つかまれるギターリフ。爆発的な疾走感、煽情的なグルーヴ感。以外に聴きやすいボーカル。
他の作品も気になります。
それではまた次の作品で✋
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なし
構成メンバー/参加ミュージシャン/クレジット
- Piotr "Peter" Wiwczarek – lead guitar, vocals
- Maurycy "Mauser" Stefanowicz – rhythm guitar
- Leszek "Shambo" Rakowski – bass
- Krzysztof "Doc" Raczkowski – drums
収録曲
1曲目「ウィングス」。
デスメタル然としたイントロ。とにかくドラムのすごさが、1曲目から堪能できます。俺は打ち込みかと思いましたよ💦
13曲目「ザ・ファイナル・マサカー」。
作品の最後の曲。いやいやこのリフ、そのまま良質のスラッシュメタルですね。
この曲がこの作品のなかでは一番好きかな。
むっちゃカッコええです。
是非、一聴。
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