【温鋼知新-07】人間失格【人間椅子】

名盤巡拝462

人間失格

人間椅子

温鋼知新-07

発売日:1990/7/21
レーベル: メルダック

1.    「鉄格子黙示録」  2:30
2.    「針の山」    3:28
3.    「あやかしの鼓」    5:18
4.    「りんごの泪」      4:03
5.    「賽の河原」    5:20
6.    「天国に結ぶ恋」   4:18
7.    「悪魔の手毬歌」    4:09
8.    「人間失格」     7:00
9.    「ヘヴィ・メタルの逆襲」      3:00
10.    「アルンハイムの泉」  3:15
11.    「桜の森の満開の下」    6:26

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こんにちわ、あおさん(@aosan)です。

掲載アーティスト一覧はコチラ♫

私がその当時に聴いてこなかったあのバンドを聴いてみるゾのコーナー。

 

今回の温鋼知新は、人間椅子です。

ようやく買えました。手ごろな価格のデビューアルバム。

最近の人間椅子にも興味はあるんですが、やっぱりここからスタートしたかったです。

 

結論から言えば、プログレッシブ・ロックです。

デビュー当時のベース/ボーカルの鈴木研一ねずみ男のコスプレ、津軽弁、今ではさほど珍しくもないですが、当時は他に例を見なかった和をテーマにしたおどろおどろしい世界観。まぁ、ねずみ男のコスプレが強烈だったかなぁ、そのおかげで高い音楽性の評価よりも、キワモノバンド扱いされていたし、しかし、もちろん狙っていたのでしょうね。

さて、人間椅子は、1987年に青森県出身の和嶋と鈴木により結成。もともとは死ね死ね団というバンド名だったが、同名のパンクバンド『大日本帝国初代新所沢愚連隊死ね死ね団』が存在するので、現在の人間椅子へ改名しました。

1989年、史上空前のバンドブームを引き起こした伝説のTV番組三宅裕司いかすバンド天国に出演。初出場から辛口審査員に絶賛を受けます。

👇 公共波初登場を果たした人間椅子


www.youtube.com

会場からは音楽性の異様さ、鈴木のねずみ男コスプレとパフォーマンスで大爆笑。
しかし、審査員は音楽性、歌唱法、演奏技術に大笑いしながらも大絶賛。
あるいみ、華々しいデビューでした。

 

その音楽性は、和製ブラック・サバスなんて言われたりします。
バンド名からも読み取れるように、江戸川乱歩の小説の猟奇的、陰惨的、退廃的な世界観からドゥーミーなおどろおどろしい音楽性を体現しています。
ギター/ボーカルの和嶋は、高校時代にUFOと遭遇しており、そのときから精神面が大きく変化し、作風が現在のようなものになったそうです。
この時に作曲されたのが、1曲目『鉄格子黙示録』
これを聴いて、70年代キング・クリムゾンのヘヴィで変態的なところ、そのままじゃんと思いました。

さてさて、空前のバンドブームの中、デビューは華々しく1990年にリリースされたのが本作人間失格です。

「いか天」で披露された数々の名曲を収録した名盤です。
しかし、流行は過ぎバンドブームの終焉とともに、ここからが人間椅子にとって苦渋の30年になるのです…。

人間椅子はその音楽性、世界観をまったく変えず、メジャーレーベルとの契約は終了し、音楽だけでは生活できない状況になり、バンド活動とアルバイトを両立しながらの活動をすることとなりました。

しかし、大きなターニングポイントが。
それが『Ozzfest Japan 2013』という彼らの敬愛するブラック・サバスがヘッドライナーを務めるイベントで、大成功をおさめます。

そして、2019年のPV『無情のスキャットが爆発的な再生回数で、日本のバンド、人間椅子が世界に認知されました。

正直に言えば、私自身もこの『無情のスキャットYOUTUBEでみて、人間椅子を思い出しました。

久々に見た人間椅子は、ギター小僧だった和嶋はお城の老中みたいな扮装で、ねずみ男だった鈴木は破戒僧に進化してました(笑)

👇 『無情のスキャット


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当時と比べると音の厚み、グルーブ感、ベテランの余裕さえ感じるカッコよさ。
和製プログレッシブ・メタルですね。
スリーピースでこの凝縮感がすごい。

 

※UFO…マイケル・シェンカーのいたあのバンドではありません。マジモンのUFOだそうです。空飛ぶやつね。

 

私の独断と偏見の評価

好きか嫌いかの独断と偏見による10段階評価です。私が最も愛してやまないMETALLICA『…and justice for all』を「10」として考えています。5段階で初めたけど、「4」ばかりになりそうなので変えました💦

8.3

【講評】

音の薄さ、安っぽさは、それが逆に当時のブラック・サバスをリスペクトしているか故なのか、たぶんわざとなんだろうな。
プログレッシブ・ロックサイケデリック・ロックブラック・サバスのドゥーミーなハードロックの部分を詰め込んだとても聴きごたえがある作品。
より激しく、今の時代の音を求めるなら、最新の作品を聴いたほうがいいかもしれませんね。

 

それではまた、違う名盤で👊

 

最近はホントに不定期投稿になってしまいスミマセンm(__)m

 

同年にリリースされた名盤たち (1990年)

fk-aosan.hateblo.jp

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構成メンバー/参加ミュージシャン/クレジット

  • 和嶋慎治 - ギター、ボーカル
  • 鈴木研一 - ベース、ボーカル
  • 上館徳芳 - ドラムス

収録曲


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本作1曲目『鉄格子黙示録』。
和嶋がUFOに遭遇したことで作曲された名曲。
いや~クリムゾンでしょ。正直言って、本作の中で1番好きです。

 


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4曲目『りんごの泪』。
確かこの曲は鈴木がメインで書き上げた曲。
いか天で披露された曲。
収穫されたりんごが都会に売られていくさまを唄った曲だが、その歌詞の「りんご」を「むすめ」に置き換えると、都会に売られていく娘の悲哀を唄った、名曲です。

 

 

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